【男女別】知っておいてほしい生理中のデート3つの心得

楽しみにしていたデートの約束。でも、生理が突然始まっちゃった…なんて経験ありませんか?男性に知っておいてほしい女性のこと、女性が知っておくべき自分のことを、そもそも生理ってなんなのよ?という部分からまとめました。ぜひこれを読んで、恋愛生活をより充実させてください。

女性の体で起こっていること

マンガで分かる心療内科(10) (ヤングキングコミックス)

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まずは、女性の体で起こっている「生理」という働きについて、その仕組みや機能を説明します。女性にも、彼女を持つ男性にも、ぜひこの機会に「生理」の正しい知識を身につけてもらえればと思います。

生理ってどうしてあるの?

人間の成長期には、第一次成長期と、第二次性徴期があります。成長期は、身長や体重を大きくしたり、各臓器を成熟させたりするために、なくてはならない大切な時期です。第一次成長期は、お母さんのお腹の中にいる時 (胎児期) から第二次性徴期がはじまるまでの間をさします。そして第二次性徴期は、男性11~14歳、女性9~12歳くらいではじまるとされています。

第二次性徴期を迎えると、男性はより男性らしい体つきに、女性はより女性らしい体つきに成長します。この性徴期は、「赤ちゃん」を作る・産むことができる体まで成熟させるために、とても重要な時期なのです。

女性の第二次性徴期による体の変化としては、以下のことが挙げられます。

性器の発育
陰毛の発生
皮下脂肪の増大(丸みを帯びた体型になる)
骨盤の発育
胸・おしりの発育
初潮(生理)
女性が将来的に「妊娠」出来る体、「出産」に耐えられる体、「子供」を育てられる体になるためには、この「生理」を含めた第二次性徴期が非常に重要となります。

生理ってなにが起こっているの?

第二次性徴期を迎えるとともに、女性の体の中では、「生理」いわゆる妊娠のための準備がはじまります。女性の体は、いつかやって来る「妊娠」に向けて、準備を行っています。この生理を繰り返していくうちに、女性の体や臓器はより成熟していきます。

子宮には卵巣という卵子の素を入れておく袋があります。その中でだいたい月に1回、卵子が成熟し、卵管へと降りてきます。そして、ここで卵子は妊娠するために精子を待ちます。また、この時期はいつでも受精卵を迎えられるように、子宮内膜は受精卵を優しく受け止めるためのクッションの役割や、受精卵に必要な栄養が供給できるようにどんどん厚みを増していきます。

射精によって精子が子宮内に侵入し、卵管を上がってきて卵子と出会うと「受精卵」ができます。受精卵は卵管を降りて子宮内膜にくっつき、着床します。この状態を一般的に「妊娠」と呼んでいます。しかし、もし「卵子」を作っても「妊娠」が起こらなければ、使われなかった「卵子」は体の中から捨てられてしまいます。

生理ではなぜ血液が大量に出るのでしょうか?実は、子宮の中で「受精卵」をキャッチするために作られたクッションが、生理の血の正体です。女性の体は、「卵子」を成長させた後、クッションを子宮の中で膨らましますが、妊娠せずに使われない状態が続くと約1ヶ月後にクッションの部分を捨てていきます。こうした子宮内膜の厚くなったクッション部分が剥がれ落ちることを「生理(月経)」と呼びます。

この剥がし取って捨てる作業は、女性の体に「生理痛」をもたらします。体は、古くなったクッションを早く捨てようとするので、一生懸命子宮を収縮させます。剥がし取る痛み、収縮の痛みが「生理痛」の原因です。これにより生理の間は、お腹・腰の痛みや頭痛、倦怠感、吐気などが起こるのです。

※生理痛の有無や強さには、個人差があります。

生理とホルモンの関係

女性が、「卵子」を作ったり、「生理」を迎えたりする時期は、ホルモンによって調節されています。女性の生理サイクルは、「卵胞期」「排卵」「黄体期」「月経期」に分けることが出来ます。

卵胞期

女性の体は、古くなった「卵子」を捨て終わると、新しい「卵子」を卵巣の中で作り始めます。この時出来る「卵子」は、「卵胞」という膜に包まれています。そして10日程度経過すると、「卵胞」は成熟します。

排卵

「卵胞」が成熟すると「エストロゲン」というホルモンが増加し、脳に「いつでも排卵可能」というサインを出します。サインを受け取った脳は、「ゴナドトロピン」というホルモンを放出し、卵巣に「排卵」の指令を出します。

排卵のサインを受け取った卵巣は、子宮の中に成熟した「卵胞」を放出します。「卵子」はこの「卵胞」を破り、子宮の中に放出されます。

黄体期

殻になった「卵胞」は「黄体」に変化し、「プロゲステロン」というホルモンを分泌します。このホルモンの作用により、子宮の中にクッションが作られます。このようにして、妊娠に適した環境を整えていきます。
ホルモン分泌量がピークに達した後、ホルモンの分泌量は減り、次第に分泌が止まります。分泌が止まると、クッションを作る作用も止まります。

月経期

厚みを増したクッションは、剥がれおちます。この剥がれおちたクッションが、生理の血の正体です。

生理中の女性の心

生理中―――この時期の女性は、「全身不快感」という言葉がぴったり当てはまる状態です。「生理」という現象が体に及ぼす影響は、男性の想像をはるかに超えるものだと思います。腹痛、腰痛、頭痛に悩まされ、体は鉛のように重く、肌や髪はボロボロ、もう一日何もしたくない、という状況です。

ホルモンバランス的にも情緒不安定であり、体の免疫力も低下するため、病気にもかかりやすくなります。総じて言えば、何をするにもやる気の起きない時期になります。

生理中のデート5つの心得~男性編~

一般的に、女性は10代の思春期から50代までという長い長い期間、だいたい月に1回の頻度で生理に悩まされます。この時期は、女性ホルモンのバランスが変化し、自分ではどうしようもない体の変化に向き合わなくてはなりません。個人差はありますが、一般的には精神的に情緒不安定になったり、肉体的にも弱ってしまいます。

とはいえ、自分で体験していないと生理中の女性の気持ちはわかりにくいですよね。ここでは、生理中の女性とのデートで、ぜひ男性にも考えていただきたいことを4つにまとめましたので、ご一読いただければと思います。

生理は突然やってくる

女性の生理は、本当に突然やってきます。生理周期が安定しており、日程の予想をつけられる女性もいます。しかし、ホルモンバランスの乱れや、不規則な生活を送るなど、ちょっとした生活の変化で、生理が遅れたりすることはよくあります。

そのため、楽しみにしていたデートの日に、ましてやお泊りデートの日に、女性の生理が突然来てしまうこともあります。女性の生理の開始日は、誰も知りえないことだと心得ていてください。

気にしてほしい-デートプラン

もしデートの日に彼女の生理が分かったら、ぜひデートプランを再検討してあげてください。もちろん、無理のない範囲で大丈夫です。

生理中の女性は心も体も倦怠感で満たされていますが、大好きな彼とのデートだからと、身を奮い起してやってきています。しかし生理中であるため、痛みや苦しみを抱え、無理をしている可能性もあります。

お家デートや、映画館、カフェデートなど、出来るだけインドアな、落ち着いたデートプランを考えてみてください。また、彼女にどんなことをしたいのか、具体的な要望を聞いてあげるのもいいでしょう。

生理中のエッチのこと

アダルトビデオや、性雑誌・漫画の普及もあり、生理中でも性行為は出来ると誤った知識を持つ男性がいます。「生理中だけどエッチしたぜ」と誇らしげに語る男も時々いますね。生理中の性行為は、女性の健康を大きく害し、非常にリスクが高いことが分かっています。では、どんなリスクがあるのでしょうか、みていきましょう。

感染症のリスク

普段、女性の膣内は膣液により酸性状態に保たれており、菌が入ってきても殺すことができます。しかし生理中はクッションが剥がれ、血が出ている状態です。皮膚でいえば、皮膚がはがれて血が出ている状態です。また、膣液も生理の血と共に流れてしまうため、女性の膣内は守るものがない状態です。そのため、生理中に性行為をすることで、普段は感染しないような菌にも負けてしまい、感染症を起こしやすくなります。

子宮内膜症のリスク

子宮内膜症とは、子宮に出来るはずのクッションが、卵巣や卵管など、別の臓器に出来てしまう病気です。生理中の性行為は、生理の血が逆流し、この病気にかかるリスクが高くなります。

 女性性機能障害のリスク

生理中は、ただでさえ腹部痛・腰痛に悩まされます。また頭痛や全身倦怠感から、性行為というアクティブな行動は不向きな状態にあります。また愛液の分泌量が低下するため、普段より性行為痛が強く現れます。これを繰り返すうちに、生理以外でも性行為痛が現れたり、性行為そのものに嫌悪感を抱いたりするようになります。

 妊娠のリスク

都市伝説のごとく、生理中の性行為では妊娠しないという情報が出回っていますが、あれはデマです。生理中でも妊娠する可能性はあります。

生理中の彼女をいたわるのも優しさ

「生理中は血が出るから怖い」「ベッドが汚れちゃう」なんて単純な問題ではありません。女性には、デメリットばかりです。

女性の中には、「せっかくのお泊りデートなのに、エッチしなかったら嫌われちゃうかな」「生理中でもきっと大丈夫でしょ」と考え、性行為を承諾する人もいます。しかし、大切な彼女の体を理解し、守ってあげるのも、彼氏としての務めですよね。

エッチをする予定の日に、突然彼女が「生理」と告げてきたとしても―――

自分の性欲をぐっとこらえ、「また今度にしようね」と言える紳士的な男性であれば、彼女からの評価もうなぎ昇り間違いなしです。

生理中の彼女への気遣い

生理中の女性は、非常にナーバスです。しかし、せっかく彼氏も楽しみにしてくれていたデートを、自分の生理なんかで壊したくない…と考える女性は多くいます。

もしエッチをする予定がなければ、「今日は生理」と言わない女性もいます。それは、あなたにデートを楽しいと感じていてほしいと思うからです。

しかし、女性の仕草や態度、顔色や香りから、生理中だと分かることもあります。その時は、デートプランを変えたり、カフェなどで休む時間を多くしたりしてあげてください。

また、もし女性がどうしても無理…と、デートを「ドタキャン」したとしても、受け入れてあげて欲しいです。やはりせっかくのデート、相手にも楽しんでもらいたいし自分も楽しみたい。

しかし生理中は、「無理して」が出来ないほどの痛みや苦しみに悩まされる人もいます。どうかそれを理解し、優しく受け入れてあげてください。

辛い時こそ、優しくされると女性は嬉しいものです。辛い時にさらっと優しくしてもらえれば、より一層あなたに対して魅力を感じるでしょう。

生理中のデート3つの心得~女性編~

楽しみにしていた彼氏とのデート、イベント、それなのに生理が来てしまって…という体験は、女性なら誰しもあると思います。ブルーデーでもできるだけ快適にデートを楽しんで、生理とも彼氏とも上手にお付き合いしていくために知っておいていただきたいことを3つにまとめました。ご一読ください。

生理中に気をつけたい服装のこと

女性なら、気を付けていたはずなのに血が漏れて服を汚してしまった!という経験があると思います。特に多い日は漏れていないかヒヤヒヤしてしまいますよね。デートの日には、万が一漏れてしまっても大丈夫な服装で、そんな心配をなくしてのぞみましょう。

おすすめなのは漏れが目立ちにくいように、暗くて濃い色のボトムスを選ぶことです。濃紺や黒、こげ茶など、できるだけ濃く暗い色を選びましょう。また、できるだけ生地は厚く丈夫なデニムなどの生地の方が漏れが表まで染みてこないので、より目立ちにくいです。

さらに、ボトムスはパンツスタイルよりスカートのようなお尻に密着しづらい形の方が何かと便利です。お尻に密着しないので染みてくるリスクが下がりますし、さらに生理中にナプキンをつけるとお尻がゴワゴワ、ボコボコしてパンツラインが目立つことも避けることができます。

ボトムスだけでなく、さらにお尻が隠れるようなトップスやアウターを着ると、万が一漏れていても隠してくれるので安心ですよね。

また、アンダーウェアも濃い色を選ぶことをおすすめします。服まで染みてこなくても、ちょっとナプキンがズレていたみたいでパンツにシミがついてしまった、という経験はありませんか?このパンツに付いたシミはなかなか取れづらいもの。シミを取るためにゴシゴシしていたらヨレヨレになってしまった…というケースも耳にします。

下着は白など淡い色合いのものが多いですが、そういったものでなく、初めから濃紺や黒などの色を選んでおけば、洗濯するときの手間やストレスを大幅に軽減できます。さらに、下着専門店や、最近では薬局でも手に入る生理用ショーツを使うのもおすすめです。

特に、生理用品メーカーが販売しているものは、生理用ナプキンの羽を織り込んで外れにくくなるような布が内側に付いていたり、お尻のカタチにぴったり密着する形に作られているため、よりナプキンがズレにくいように上から押さえてくれる機能があったりします。

また、パンツラインがボトムスに響かないように、縁をシームレスになるように工夫されているものもあって、とても便利です。以上の点に気をつけて服を選べば、生理中でも漏れを気にせずに、デートを楽しむことに集中できますよ。

生理中のトイレ事情

生理中は、ナプキンを頻繁に変える必要があり、どうしてもトイレに行く回数が多くなりますよね。また、ポーチやカバンを持ってトイレに立つため、気付かれてしまうかな…と心配になると思います。

あまり男性に生理と知られたくないのであれば、このトイレに行くという行為もストレスになりますよね。そういう時は、トイレに行くための理由をいくつか仕込んでおきましょう。

ポーチやカバンを持ってトイレに行っても不自然でないのは、「化粧を直す」もしくは「目にゴミが入った」という理由です。化粧を直すにはポーチが必要になりますので、ごく自然にトイレへ行けます。また、目にゴミが入ったら目薬が必要になり、目薬がポーチに入っているとなれば、ポーチを持ってトイレに行っても違和感はありません。

無理をしないこと

せっかくのデートなのに、生理になってしまった…生理痛でお腹や頭も痛いし、全身鉛のように重たい。そんな日には、無理せずデートを断る勇気も必要だと思います。

せっかくのデートでも、生理痛に悩まされながらでは楽しめませんし、あなたが楽しんでいない姿をみると彼氏は不安になります。さらに、それが「生理」のせいだとわからなければ、自分とのデートが楽しくなかったと落ち込んでしまうかもしれません。

もしあなたが、心からデートを楽しむほど余裕のない状態であれば、デートをキャンセルする、延期させてもらう、というのも立派な選択肢の一つです。

しかし、キャンセルする場合には、しっかりと理由を説明し、理解してもらってください。丁寧に自分の状況と、デートをしても楽しめない可能性を伝え、自分も残念であることをしっかりと伝えてください。あなたのことを本当に大切に思い、理解しようとしてくれる男性であれば、紆余曲折を経たとしても、あなたの状況を受け入れてくれるはずです。

お互いを思いあった恋愛をするために

マンガで分かる心療内科(7) (ヤングキングコミックス)

マンガで分かる心療内科(7) (ヤングキングコミックス)

生理というのは、女性にとってとても重要なサイクルであり、厄介なサイクルでもあります。また、女性とのお付き合いをしている男性にとっても、彼女の「生理」とは上手に付き合っていく必要があります。どうか、女性は自分自身の「生理」のことを、男性は彼女の「生理」のことをしっかり理解して、素敵な恋愛生活を送ってください。
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この記事を書いた人

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